無材暗渠の概要

皆さんにとって、水分は生きていく上で欠かせないものですね。 同じように植物も、水を欠かすことはできません。

ですが、人間が食べ過ぎで健康を害するように、植物も必要以上の水分を与えられると、生育障害が起こったり、腐ってしまったりするのです。

植物を鉢やプランターで育てたことのある方はご存知だと思いますが、植物を育てるときにはたっぷりと水を与えます。

しかしこれは、鉢やプランターの底の部分に、不要な水分を捌けるための穴が空いているからです。この穴が、植物にとって住み心地の良い水環境を保ってくれるのです。 泥炭地で農業を営む農家にとって、田畑の湿田化は深刻な問題です。


泥炭地はもともと水捌けが悪く、雨天が続くと畑地はすぐに水浸しになってしまいます。

また大型農業機械の導入による圃場のダメージなどで、近年ますますその傾向は強くなってきています。

そのため、以前より人工的に土壌の水捌けを良くする工事が行われていました。 これが暗渠排水工事です

無材暗渠の施工方法

従来の工法(有材暗渠)では、土壌に溝を掘って素焼きパイプを埋設し、
その中を要らない水分が流れていく仕組みになっていました。
しかしこの工法では、パイプや被覆材の確保、また多くの労力や費用を必要とし、
施工後も時間の経過と共に埋設パイプの位置がずれて排水が滞りやすくなり、効果が低下してしまいます。


無材暗渠の施工方法を簡単に説明させていただくと、トラクター後部にトレンチャー装置をセットし、 この装置で圃場に特殊な溝を掘り、排水暗渠を形成するというものです。

つまり、資材を一切使用しないのです

資材運搬も無く、機械の移動頻度が少ないため、圃場へのダメージも軽いもので済みます。

さらに、トラクターの足回りはゴムクローラーであるため湿田に強く、 また土を後ろに放出する際に方向調整可能なガイド板が活躍し、圃場をひどく荒らしてしまうこともありません。

このように、ユニークで優れた特徴を持つ「無材暗渠」は従来の有材暗渠と比較して、 施工費用面はもとより、圃場に優しく、しかも排水持続効果が高いといった多くのメリットを兼ね備えています。

無材暗渠の施工承ります

当社では、北海道の石狩地方を拠点に、無材暗渠の施工を行ってまいりました。
無材暗渠に興味のある方は、是非一度お問い合わせ下さい。

施工の流れについて

お客様からのご依頼後、
まずはお客様に立ち会って頂き、ヒアリングと現場調査を行います。

その際に、お客様のご要望や現場の状況を詳しく確認し、どのような施工が必要かを把握します。

その後、お客様と共に施工日時を決定し、施工を行います。